子どもたちと地球の未来のために 特定非営利活動法人(NPO)アース・エコ

活動報告ACTIVITY Report

かながわ環境教室 横浜市青葉区内の小学校科学クラブ1日目

 11月13日(火) 横浜市青葉区内の小学校の科学クラブで「かながわ環境教室」の出前授業を行いました。対象は小学4〜6年生20名。「身のまわりのエネルギーから環境を考えよう」の表題で、「温度差発電の実験」「ソーラーオルゴール工作」の2つを60分とタイトな時間の中で行いました。
 温度差発電(ゼーベック効果)の実験では、身近な2種の金属線の先端をねじり、そこに熱を与えると電気が起きる事の不思議を知ってもらおうと、ゼーベック効果の現象を体感してもらいました。鉄、アルミ、銅などの異なる金属線をペアにして一人ずつに配り、線の先端をペンチでねじり、その部分をドライヤーで熱し、ペア線の反対側に電圧計をつないで計測してもらいました。異なる金属の接触面に熱を与えると電気が起きる事を知ってもらい、金属の種類による発電量の違いを学んでもらいました。電気の起きる不思議を感じてもらえたでしょうか?
 次に応用実験です。温度差で大きな発電量が得られるゼーベック半導体素子を、氷らせた冷たいアイスノンと暖かな手のひらで挟むとプロペラ付モーターが勢い良く回ることを体感してもらいました。この実験のタイトルは「手のひらで発電」ですが、どう感じてくれたでしょう。
 次に同じ半導体素子を使い、電気を与えると素子に温度差が生じるペルチェ効果を体感してもらいました。一人が半導体素子を両手で挟み、もう一人が手回し発電機で電気を起こすと素子の片面が熱く反対側が冷たく成ることであちこちから驚きの声が! 楽しく色々なことを体感してもらいました。
初めて講師としてこのテーマの出前授業を担当し、考える喜び、発想を広げる授業を目指しましたが、もうひと工夫必要と言うところでしょうか。
 ソーラーオルゴール作りは手先の器用さがハッキリ現れる工作です。講師の指導にすいすいと作業を出来る子、なかなか思うように進まない子がいましたが、予定の時間に全員が完成。完成したオルゴール箱を耳に当て楽しそうに聞き入っていました。
講師の話に耳を傾ける子どもたち ペア線を熱して起電力を測定する
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