子どもたちと地球の未来のために 特定非営利活動法人(NPO)アース・エコ

活動報告ACTIVITY Report

岩手・宮城研修旅行報告(7) 東日本大震災被災地を巡る旅

 6月15日、遠野市立博物館見学まで降ってなかった雨の中、レンタカーで、峠を越えて大槌町に向かう。雨に濡れた急傾斜の曲がりくねった道をどんどん登って行く。山の木々が黒々と重なり、その間を白く霧がつつんで、日本画の朦朧体を思い出す風景。
 下りも長かったけれど、思わず運転して下さった仲間に「大変な道と恐ろしかったけれど、どこかで楽しんでいました。ありがとう」と言ってしまいました。
 大槌町の町中に入ると雨はやんでいた。海からちょっと離れたところには学校らしい大きな建物など、海に近いところは大地の嵩上げ工事や新設の大型店、混みいった道路にはダンプカーが行き交っている。
 臼澤良一理事長運営のNPO遠野まごころネット、大槌助け合いセンターを訪問しお話を伺った。(写真)
 震災後、津波に遭わなかった遠野から大槌へ手伝いのつもりで入った。避難所で生活している人々に新しいコミュニティーづくりを提案し、大きなテントで広場づくりをした。利用者の意見を聞きながら、まごころ就労センター等を育てていった。
 「フロンティアスピリッツが被災地の未来を耕す」の精神が、地域づくり、希望づくりにつながっている。この場所はまちづくりの団体等が使える場所づくりでもある。
 その場にいらしたボランティアらしい、フロラン・ジェルメーヌさん、BDストーリーライターのフランス人。
フランス、ピレネー山脈西北、地中海側近くのラングドック地方、モンペリエ出身だそうです。どのような視点からのボランティアで大槌に来ていらっしゃるのか、お話を伺いたいと思いましたが、時間がありませんでした。
 震災から5年、車で走る両脇には避難所か、土地嵩上げ、津波よけ堤防工事の働く人々の仮設住宅らしい建物がいっぱい。人口が減少傾向らしい話を聞きました。私たちが応援、どんなことができるのか考えてしまいました。
NPO遠野まごころネット、大槌助け合いセンターで
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