まだ梅雨に入らない福島国道6号線。好天気で道筋に咲くアジサイを眺めて少し陽気な気持ちで北上したが、原発作業の宿泊地、サッカートレーニングセンター「J‐ビレッジ」を過ぎ第二原発で立ち入りを禁止されたころから雰囲気は変わった。よく見ると建物はあるもののひと気がないのだ。完全に避難区域(20km圏内)に入ったのだ。 北上を続けると線量計は警報音が鳴り始め、車を止めて測定すると4μSv/h超えている。自宅の40倍だ。ゆっくり周囲を見るとすべてが空き家になっており、不気味だ。 頭にがつーんと来て「身の毛がよだつ」とはこのことだろう。「頭が白くなる」「鳥肌が立つ」という言葉もあるが、私には「身の毛がよだつ」がぴったりだ。 シニアだから今回の視察は問題ないと楽観していたが現地となるとそういうわけにいかない。身体が火照るともに冷や汗。何分いただろう。20km圏内の楢葉・富岡・大熊・双葉を経て浪江の端まで通り抜ける。 これは「人為災害」(人災)なのだ。第一原発が取り除かれるまで安心して住むことが出来ない。 各地で原発再起動の話があるがこの様子を見たことがあるのか。ぜひこの雰囲気を味わってもらいたい。 | |
国道6号線沿いの無人の店舗 | 4μSv/hを超える線量計の値 |
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