8月25日(土) 、横浜市緑区の長津田地区センターで「緑区エコ講座」の2日目講座を開催し、小学校3〜6年生20名とその保護者が参加しました。 連日晴天続きでこの日も真夏の日差し。最初の自然エネルギーの実験は、地区センターの屋上で炎天下での実施になりました。風力・太陽光発電、スターリングエンジンに加え、ソーラークッカーの実験では、太陽から来る熱のエネルギーの大きさを実感したと思います。 「簾と打ち水」の実験では放射温度計を使って、簾の陽のあたる側と裏側の温度差や、打ち水による気化熱の効果を測定しましたが、簾と打ち水の効果が予想以上に大きくて驚いた保護者も多かったようです。 1日目講座(7月21日)で省エネチャレンジ目標を決め、その後約1か月、子どもたちはお家で省エネ実践に取り組んできました。その結果を省エネカレンダーに記録して、この日持って来たので、講座を進めるかたわら、集計してその結果を講座の中で報告しました。 このような講座に進んで参加する子どもは環境問題に対する意識の高い家庭の子どもが多く、省エネをきちんと実践してきた子どもが大半で、良い成績でした。 ワークショップは5グループに分かれ、実践してきた省エネチャレンジを振り返り、気づいたことやこれから家庭でどのように省エネを進めたら良いかを話し合いました。この講座で初めて顔を合わせた子どもたちがほとんどで、お互いに遠慮があって意見が出にくいのではないかと心配しましたが、各グループとも良い意見がたくさん出て、最後の発表もきちんとできました。 講座の最後は「鉛筆芯電池」の工作。先生の説明に従って、最初に電池に充電できたかを確認するときに使う電子オルゴールを組み立てました。次に、プラスチックのカップと鉛筆の芯2本で電池を作りました。カップに水を入れてグリップ式発電機で電気を加えましたが、変化は起きません。水の代わりに先生が準備してきた電解液を入れて電気を加えると、芯の周りに気泡ができました。電池に電子オルゴールをつなげると、メロディが流れ、電池として動作していることが分かりました。 鉛筆芯電池は、以前は最も単純な燃料電池のモデルと考えられていましたが、最近は燃料電池とは異なる原理で電気をためていると考えられているようですが、詳しい原理は解明されていません。この日集まった子どもの中から、科学に興味を持ち、鉛筆芯電池の原理を解明する科学者が生まれることを期待します。 この日もインターンシップの学生1名が参加し、実験や工作を手伝ってくれました。 | |
炎天下でソーラークッキングの実験 | 放射温度計で簾と打ち水の効果測定 |
省エネ実践を振り返って話し合い | ワークショップの成果発表 |
グリップ発電機で鉛筆芯電池に充電 (安全のためゴーグルを着用) |
オルゴールを鳴らして充電を確認 |
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